Sentence Stress(強勢)
英語を話すとき、特に言いたい単語を強調して言うというのは割とよく知られていることだと思うんですが、最近改めてこのことの重要性というか、こいつが壁になっていると感じます。
例えば
I’d get on better with my parents if I didn’t live at home.
(もし実家に住んでなかったら、両親と上手くやれるんだろうなぁ)
という文章があったとして、これを実際に話すと
I’d get on better with my parents if I didn’t live at home.
というような感じになります。太字のところを強調してそれ以外のところはさらっと言う感じ。
話ができてもスピーキングは伸びない
太字のところはまあ聞こえるんですよ。最速で話されると無理ですが。
そんなことより、太字じゃないところは判別不可能か、聞き取れても印象が薄くて聞いた直後になんだったか忘れるということが良く起こります。
どういうことかというと、言ってることは分かるので情景が先に浮かびます。
それを「なるほど」と思ってるうちに、英語で何を言ったのかという記憶が飛びます。
オウム返しをしろと言われると、太字になってるところを言うので精いっぱいです。
言ってることは分かるので、会話を成立させることができます。(拙いですが)
でも、勉強にはなりません。
オウム返しの練習をすればそのうちできるようになるかもしれません。
でもそれでは会話になりません。
そして、会話にならない相手と会話しようと誰も思いません。
学校の勉強ができてもスピーキングは伸びない
日本の学校だったら、当たり前の話です。(例外は置いときましょう)
でも、海外の語学学校での勉強、という部分でも同じだと思います。
以前の記事でも書きましたが、「教わる」「話す」は十分にできますが、「修正してもらう」ことは、ほぼ稀です。オウム返しも「Repeat after me」って言って1回繰り返すだけ。日本の学校と同じ。
さらに自分で英語を一生懸命勉強してても、どんな文章を読んでも、強勢の場所が分かるようにはなっていない。実際今使っているテキストのなかでSentence Stressに触れているのは1ページの、片隅だけです。
最近授業で触れましたが、「2人ペアになって、ストレスを意識して読み合いしてみましょう」で終わり。こっちはできないから習いに来てるのに、できないもの同士で読み合っても全然よく分かりません。
こう書くと、今行ってる学校の不満みたいですが、実際これは説明して分かるものじゃなくて、実技なんですよね。しかも、文脈によって同じ文でも、強勢の場所は変わってくる。だから説明する意味がない。
解決策:歌を歌う→ドラマをまねてみる
こんな感じで、普通に生活する分には生活できちゃうんですよね。学校は学校で、言われたことだけ勉強してても伸びは遅い。どうすればいいのかなと結構悩んでました。
しかし、最近放課後のアクティビティでSinglish(シングリッシュ)という、歌を歌おうぜ!的な補講を受けましたが、これではないか!?と発見しました。
これも語りつくされている勉強法だと思いますが、「話はできるんだけど、いつまで経っても拙いまま」という壁を突破する方法だと思います。
ネイティブスピーカーが歌う歌は、発音が正しいのはもちろん、Sentence Stressの場所も正しいんじゃないかと思います。実際にメッセージを伝えるために歌を歌ってるし。
もちろん、リズムに合わせるために無理やり歌詞を突っ込むこともあるかと思いますが、英語のラップ以外だったら大体自然な感じで言ってるんじゃないでしょうか。
そしてオウム返ししても、歌だから飽きない。むしろちゃんと歌えたら人前でも歌えるかもしれない。
もちろん歌ばっかりじゃだめだから、仕上げとしてドラマ(実際の会話)を真似ることも必要だと思いますが、歌は突破口としてかなり重要じゃないかと思います。
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